これまでに治療した症例の一部を紹介します


骨髄炎壊疽・脱疽・難治性潰瘍外傷
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骨髄炎

細菌感染などによって発症する骨髄炎に対して高気圧酸素治療は、@酸素自体が細菌に対して毒性を示す、A白血球の働きがよくなり、本来の免疫能を向上させる、B潰瘍や瘻孔を伴う場合には組織の修復を促す、の効果が期待できます。

外傷後右膝難治性潰瘍、右膝蓋骨骨髄炎
外傷により右膝蓋骨の開放骨折受傷後に、広範囲の潰瘍を伴った骨髄炎患者様です。高気圧酸素治療目的で入院。
入院時 大きな潰瘍の真ん中に瘻孔(ろうこう)があり、排膿が見られる 入院中 潰瘍は縮小し、瘻孔も塞がっている 退院時 遠方のため、退院後は自宅近くの高気圧酸素治療ができる病院へ紹介


左脛骨骨髄炎
左脛骨骨髄炎に対し局所持続洗浄 (整形外科分野)と筋皮弁移植(形成外科分野)の手術を同時に行なった。骨髄炎は骨髄(骨の内部にあたるところ)に細菌感染などで炎症を起こしている状態です。その治療には、病巣部から腐骨や炎症部を掻き出して、持続的(1〜2週間)に洗浄する方法があります。骨の内部の病気なので、見た目では小さな傷でも何年間もこの病気に苦しんでいる方もおられます。
手術直前 手術直後の状態 手術後


右大腿骨骨髄炎
脛骨開放骨折受傷後より骨髄炎症状が出現し、前医にて2年間治療を行い症状の改善が得られるも、約1年後に再発症状が現れ、当院に来院した。
来院時 3ヵ月後
HBO28回で退院
12ヵ月後
HBO55回で終了


左脛骨高原骨折術後骨髄炎 MRSA感染
交通事故により受傷
2005.12.21
受診時
23回のHBOの後
13日間の川嶌式局所持続洗浄療法
2006.6.8
HBO 96回で治療終了

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壊疽・脱疽・難治性潰瘍

高気圧酸素による効果は、血液中の大量の酸素から組織にたくさんの酸素を供給をします。したがって組織修復能を促進します。血行障害が原因でできた潰瘍などにも有効です。近年では糖尿病を患っている患者さんの足にこのような症状

糖尿病と血行障害による足部の難治性潰瘍
治療開始時
2006/1/27
2006/4/17 2006/7/31 2006/12/4


糖尿病に伴う外傷後壊疽
過去に糖尿病を指摘されていましたが、特に治療はしていませんでした。2006/7/3小石が刺さり受傷。しばらく様子を見ていましたが、改善しないため他院に入院しました。8/13高気圧酸素治療目的にて当院へ転院してきました。写真では大きな傷は無く、症状は軽いように見えますが、創部より強烈な悪臭を放ち細菌感染が強く疑われました。このまま放置すると感染部より壊死が広がり、切断に至ることもあります。
治療開始 2006/8/13 2006/9/7 2006/12/21


右母指不全切断、右母指末節骨壊死
受傷から14日後 手術直前 腐骨摘出・人工真皮移植後 術後約100日


左大腿部巨大潰瘍
褥創(床ずれ)が原因で殿部から大腿部にかけて巨大な潰瘍となりました。入院時より高気圧酸素治療を毎日行い、潰瘍はかなり縮小しました。
来院時
2001年9月 HBO前
退院時
2002年2月 HBO103回で終了


両下腿難治性潰瘍
治療開始時 5週間後 4ヵ月後 5ヵ月後
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外傷

右踵部圧挫滅創
治療開始時 1週間後 3週間後 2ヵ月半後


右足部圧挫滅創
受傷時 2週間後 3週間後


前腕部熱傷
受傷後7日目
HBO開始
1ヵ月後
HBO23回

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