当院の治療特色【6】膝のスポーツ障害

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本山 達男
【執 筆】本山 達男
川嶌整形外科病院 第1診療部長
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前十字靱帯損傷

膝のスポーツ障害で、頻度が多いのが前十字靭帯損傷です。
自然治癒は稀で治療しなければ緩みが残り、運動時に膝がガクッと崩れ、半月板損傷や軟骨損傷を繰り返し、長い経過では変形性膝関節症へと進行していきます。
当院では、受傷後早期(2週間以内)であれば、特殊な装具(Kyuro装具)を装着し、リハビリを行って靭帯の治癒を促す、保護的早期運動療法を行っています。2週間ほど入院していただき、関節鏡で靭帯の状態や半月板損傷を精査し、装具でリハビリを行います。装具は約3か月間装着し、3か月後にまた評価をして装具は除去していきます。
全体的には70%前後の成功率(正常から正常の2/3ぐらいまでの太さで緊張は良好)です。
この治療でうまくいかない場合や、陳旧例は靭帯を作り直す再建術を行っています。再建術の場合は、2-3週入院していただき、術後2か月間装具を装着し、リハビリを継続します。スポーツ復帰まではどちらの治療でも約1年間かかります。


半月板損傷

半月板損傷も頻度の高い疾患です。改善しないときは関節鏡手術を積極的に行っています。部分切除や、適応のあるものは半月板を残す半月板縫合術を行っています。膝のスポーツ障害で、頻度が多いのが前十字靭帯損傷です。


膝蓋骨脱臼

膝蓋骨脱臼に対しては、装具装着下の保存療法や、関節鏡視下の外側支帯切離、繰り返す場合は脛骨粗面移動や内側広筋移行、外側支帯切離など行っています。


おわりに

上記以外にも離断性骨軟骨炎やオスグッド病、外傷後の骨挫傷、内側側副靭帯損傷、腸脛靭帯炎など、膝周囲のスポーツ外傷は多く、MRIを用いた診断の充実に努めています。また全般にわたり理学療法士がついての運動療法、変形性膝関節症がある場合はヒアルロン酸の関節内注射など保存的な治療も積極的に行っています。

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