当院の治療特色【7】関節リウマチ(生物学的製剤など)

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【執 筆】川嶌 眞之
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はじめに

関節リウマチは、手関節をはじめとした全身の関節に腫れや痛みが生じる炎症性の病気で、30歳以上の約1%の方がかかっているともいわれています。手の関節炎のみで経過したり、数年で軽くなったり、少しずつ悪化したりなど、患者さんにより様々な経過がみられます。外来通院で治療可能な場合も多いですが、従来の薬物療法ではなかなか炎症を抑えきれず、全身の関節破壊が進行し、人工関節などの手術を要する患者さんもいます。

■ 関節リウマチによる手足の変形
関節リウマチ写真01 関節リウマチ写真02


生物学的製剤治療など、早期治療の重要性について

近年は生物学的製剤(バイオ製剤)という新たな治療法が始まり、当院でも既に多くの患者さんが治療を受けられて、優れた効果がみられています。今まで難治性であった患者さんでも多くの方に良好な効果が得られており、関節破壊の進行予防も期待されます。まだ、すべての患者さんに効果があるとはいえませんが、この治療法により多くの患者さんが痛み・苦しみから解放され、関節リウマチの治療は劇的に進歩したといえます。また最近では、JAK阻害薬という新たな内服薬も登場しています。治療費用が高価であることが難点ですが、高額療養費の負担軽減制度を利用することができます。
しかし、一度変形してしまった関節はもとには戻りませんので、関節リウマチの早期診断・早期治療がより重要となっています。関節リウマチが疑われる場合(朝の手のこわばり、多発性の関節の腫れや痛み、微熱など)は、早めに専門医を受診してください。


採用薬・その他の情報

・当院採用薬
(レミケード・エンブレル・ヒュミラ・アクテムラ・オレンシア・シンポニー・シムジア
 ケブザラ・エタネルセプトBS・オルミエント・ジセレカ・リンヴォック)
・変形が高度で生活に支障がある場合は、膝や股関節、肩、手、足などの手術も行っています。
・各種装具のご相談も承ります。
・強直性脊椎炎、乾癬性関節炎、掌蹠膿疱症性骨関節炎の治療も行っています。